民法の体系


 民法は大きく「総則」「物権」「債権」「親族」「相続」に分かれる。

 下記は、「総則」と「債権」の分野の体系について分類したものである。

 

民法総則 債権総論 債権各論
 私権の一般原則 基本原則 憲法29条 債権の目的 特定債権 契約 契約総則 契約の成立 申込と承諾による成立
信義則 種類債権 懸賞広告
権利濫用の禁止 金銭債権 契約の効力 同時履行の抗弁権
解釈基準 選択債権 危険負担
私権の主体 自然人

債権の効力

(掴取力)

対内的効力

(履行強制,

損害賠償

第三者のためにする契約

(生命保険,責任保険契約等)

法人

対外的効力

債権者代位権

債権者取消権

契約の解除 要件

履行遅滞

(定期行為を含む)

私権の客体 (有体物,無体物)

多数当事者

の債権

及び債務

総則 履行不能

私権の変動

(発生・

停止・

失効・

消滅)

法律行為

(典型例は,契約)

総則 不可分債権 効果
意思表示 連帯債務 契約各論 財産権の移転 贈与売買交換
代理

保証債務

(保証契約)

物の利用 消費貸借使用貸借賃貸借
無効取消 債権の譲渡(譲渡契約) 労務の利用 雇傭請負委任寄託
条件期限 債権の消滅 弁済(契約の履行) 物と労務の結合 組合終身定期金
期間 相殺 紛争の解決 和解
時効 総則 更改(更改契約) 事務管理
取得時効 免除 不当利得
消滅時効 混同 不法行為


表の形式は下記のサイトより
1 類型論と一般法との関係






 下記は、民法体系図である。ただ、ゆっくり検討しながら作成中であり、最近の民法改正の前後の内容が混在している。民法をどのように図解化すれば分かりやすいのか、検討中である。

 

 





<理解の補強>


【動画】民法入門1 民法の全体像 2021/04/29

図解による民法のしくみ 神田将 2019/4/18 amazon